製作者：雪桐 せいら（TREASURE TROPHY） 様
プレイ時間：1５時間以上？（プレイ時間記録が無いので覚えておらず……）
弟や妹たちのため、都会で出稼ぎをする金稼ぎRPG。製作者様曰くシステム：シナリオ＝８：２とのことですが、結構女性向けかと思われます。
ゲームのあらすじ
主人公は田舎の小さな漁村「メノス村」に住む、貧乏な5人兄妹の長女「ミネル」。両親がいないうえ、魚も獲れなくなり、いよいよこのままでは飢え死にすることになりかねません。
とうとう、ミネルは弟たちを養うため都会へ出稼ぎに行くことを決意します。そこで出会った仲間たちと共に、魔物退治にアルバイト、鉱山堀りに宝くじ、etc……。とにかくお金を稼ぎましょう！
ゲームの８割？ 様々なシステム要素
仕送りシステム、魔法システム、オーブ生成システム、スキルシステム、熟練度・称号システムなどなど……。システム８割と製作者様が言うだけあり、たくさんのシステム要素があります。
全て書くと記事がえらいことになるので詳細は割愛（魔法・オーブ生成システムのみ後述）しますが、これだけ多くのシステムはあれどやっている内に覚えます！あとは正直、製作者様のHPにほとんど書いてありますので、簡単な感想を以下に述べます。
システムの多くは戦闘に関するものが多く、システムをいかにうまく使い、戦闘を有利に進めていくか悩む時間は楽しかったです。やりこむだけスキルツリーが埋まっていくのも楽しかったので、やりこみ好きな人とも相性は良いかと思います。
ゲームの２割、人によっては４～５割のシナリオ
冒頭で一言述べましたが、このゲームは女性向けになります。というのも、このゲームは仲間のキャラ別エンドが存在しており、男性キャラルートに進むと恋愛系に発展していきます。
男性キャラで友情エンドを迎えるのは不可能なため、恋愛系が苦手な方はこのゲームの楽しさが何割か減ってしまうかもしれません。逆を言えば、男性キャラとの恋愛要素も楽しみたい方にとっては全体的に楽しめる内容になっています。
もちろん、キャラエンドなしでクリアすることも可能です。エンド分岐に必要な要素については、製作者様HPに全部載っているのもプレイヤーに優しいポイント。
ざっくりしたおすすめポイント＆向いてないポイント
☆こんな人におすすめ！
・やりこみ系が好き
・システム重視
・ルート分岐のあるゲームが好き
・仲間との交流を深めたい
★こんな人には向かないかも
・男性キャラとの恋愛要素は苦手
・ボイス付きは嫌
・さくっと遊びたい
おすすめポイントの解説
・やりこみ系が好き
後述するシステム重視の項目もそうですが、それ以外のやりこみ要素も本作には存在しています。
魔法の習得数やスキルの解放数、獲得した金額など様々ですが、クリア後の実績が最後に表示されるようになっています。私の金額実績は以下の通りですが、他の魔法の習得数や宝箱を空けた数が100％ではなかったため、まだ見ぬSランクがある可能性も……？
・システム重視
上記でほんの少しだけ紹介しましたが、このゲームは様々なシステムが存在しています。その中でも、個人的に面白くあんまり他で見ないと感じた魔法システムとオーブ生成システムを以下に紹介します。
二つとも魔法を使うためのシステムなのですが、魔法システムは魔法を覚えるためのシステム、オーブ生成システムは魔法を使うための装備品「オーブ」を作るシステムです。
魔法はレベルアップで習得することはできず、魔法店で買ったり宝箱から入手したりすることで手に入る本を読むことで習得できます。ただし、それぞれの魔法には属性とレベルがあり、その属性とレベルが合った「オーブ」を装備しなければ実際に使うことはできません。これが魔法システムです。
レベル５の火属性魔法を使いたい場合を例とすると、レベル５以上かつ火属性を持つオーブを装備する必要があります。この場合だと、レベル５以下の火属性魔法も使えるということになります。
そのオーブは基本的に宝箱から入手できますが、大抵はレベルが低いものになっています。そこで、オーブ同士を合成してより高レベルなオーブを作るのがオーブ生成システムです。
レベルを上げるだけでなく、属性が異なるものを合成して2つ以上の属性を備えたオーブを作ることも可能です。組み合わせを極めていくと、最終的にはレベル最大で全属性の魔法が使えるオーブを作る……なんてこともできてしまいます。
どのキャラに何の魔法を使わせるのが最適か考えて本の使いどころを決め、オーブの合成をしていくのが結構楽しかったので、そういったことを考えるのが好きな人にはおすすめしやすいです。
・ルート分岐のあるゲームが好き
キャラエンドがあるのは前述したとおりですが、それ以外にもノーマルエンド（1種類）やバッドエンド（2種類）、おまけエンド（1種類）が存在しています。
それぞれキャラエンドは愛着が湧いたり、バッドエンドは後味が大変悪かったりして、いろいろな楽しみ方ができました。ごめん弟たち……ごめん……。
各エンドの回収は特段条件の厳しいものでもないですが、キャラエンドの回収は時間がかかるので少し大変かもしれません。
・仲間との交流を深めたい
キャラエンドを進めていくと自然と交流は深まっていくと思いますが、交流が深められる……というか仲間たちのいろんな一面が見られるのはそこだけではありません。
各キャラには誕生日が設定されており、その日付に酒場に行くとお誕生会イベントを見ることができます（それぞれ一回のみ）。内容はネタバレにつき伏せますが、そういったサブイベントも面白かったです。
あとは、仲間との交流ではないですが、街中の人々もシナリオの進行具合でそれぞれの状況が変化しているのが見られたりして、作りこみが細かいなと感じたポイントでした。
こんな人には向かないかもポイントの解説
・男性キャラとの恋愛要素は苦手
読んで字のごとくです。これが苦手な場合は男性キャラのキャラエンドを見るのが苦痛になるかと思いますので、楽しめる内容が減ってしまいます。
・ボイス付きは嫌
実は本作、戦闘中のみですがボイスが入っています。私は結構好きでしたが、ボイス付きがどうしても受け入れがたい人には残念ながらおすすめできません。
設定でオフにしたりもできないので、どうしても遊びたい、しかしボイスは嫌だという方は戦闘中のみミュートにするほかありません。
・さくっと遊びたい
冒頭のプレイ時間でも書きましたが、１周につき15時間以上はかかるかと思います。エンド回収をしたりやりこみをしたりするなら更にかかりますので、さくっと遊びたい人は他の短編ゲームをおすすめします。
プレイした感想およびまとめ
製作者様いわくシステム８割ということでしたが、私はシステム：シナリオ＝５：５くらいの体感で遊べました。
システムがどうというよりは、私自身エンド回収をする中で主人公も含めた各キャラに愛着が湧いたので、シナリオの割合が大きくなった感じでした。
ちなみに、私の中での好感度トップ２を挙げるなら、主人公ミネルと仲間のデュランで、組み合わせ的にも好きです。
ミネルは明るく前向きで、優しい子です。お金に飢えてはいても、田舎暮らしのためが擦れたところもありません。そんな彼女や弟・妹たちのために稼いでやらねば！と思いついつい所持金・仕送り・貯金額がカンストするまで頑張ってしまいます。
デュランはパーティの中で実は精神的に一番落ち着いていると思われる好青年です。性格が良いところに加え、苦労人的なところや時折見せる弱いところでプレイヤーの好感度も上がっていきました。ぜひミネルと幸せになってほしい。
もちろん、システムも面白かったです。終盤のやりこみしきった後だとさすがにシステムの面白みは薄くなりますが、序盤～中盤にかけてはシステムをうまく使ってキャラの育成をいかに効率的にできるか考えるのが楽しかったです。
キリがいいので今回はここまで。それではまた次回！
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